七宝

茶道具

七宝(しっぽう)とは、もともと仏教に由来する用語で、「七つの宝」を意味します。
これらの宝は、金(きん)、銀(ぎん)、瑠璃(るり)、水晶(すいしょう)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)、真珠(しんじゅ)を指すことが一般的です。
時を経て、「七宝」という概念は装飾芸術や文様の中にも広がっていきました。
特に「七宝文様」と呼ばれる図柄は、連続する円が規則的に繋がったデザインが特徴的です。この文様は、円が無限に連続することから「人と人との繋がり」や「調和」「繁栄」を象徴しています。
また、無限の調和と永遠のつながりを表しているため、縁起の良い文様として古くから親しまれています。

縁起の良い「七宝文様」と季節の花(桜、菖蒲、紫陽花、撫子、菊、梅)を組み合わせており、日本の美しい四季を表現しています。
無限のつながりと調和のある関係を象徴する、縁起物のお茶盌です。