



扇の形をデザインした日本の伝統的な模様の一つ“扇面文”と四季草花をモチーフにしています。
扇子は竹または香木の一つで高級品とされる白檀の骨に和紙を張って作ってあり、広げると扇形になり、閉じると1本の棒になります。
この形から、「末広がり」と呼ばれ、物事が先に進むほど良い方向に向かい、発展や繁栄を象徴すると考えられています。
扇面文は吉祥文様(縁起の良い模様)として使われ、特に祝儀や慶事に関連する場面で好まれます。
扇は、日本では古代から使われてきた道具で、実用性と美術性を兼ね備えています。
平安時代には貴族の間で扇が重要な儀礼の道具として広まり、その後、一般庶民にも普及しました。
また、扇には日本文化特有の「和」の精神が反映されており、風を起こすことで涼を取る実用性に加え、雅な美を演出する芸術品としての価値があります。
このような吉祥文様“扇面文”と四季に咲く草花(梅・竹・桜・菖蒲・菊)を描き
喜びや感謝の気持ちを伝え、季節を感じてもらい、幸せを願う気持ちが込められているお茶盌です。